トラベルシステムのメリット・デメリットを調べてみた【ベビーカー&チャイルドシートの一台二役!?】
- 2022.04.15
- ベビーグッズ
皆さんこんにちは。ヘフミュールです。
先日、新生児向けチャイルドシートを調べている最中で、新生児向けはベビーシートという別の名称のものが存在することをお話ししました。
そしてベビーシートについて調べる中で、「トラベルシステム」という何やら便利な機能が備わっていることを発見してしまいましたので、今日はトラベルシステムとは何ぞや?ということをお話しします。
なお、今回の記事はトラベルシステム自体の説明ですので、個別製品の比較はほぼありません。今後具体的に検討する際にまた記事にしたいと思います。
トラベルシステムって、なに?
トラベルシステムの概要については、手っ取り早くメーカーの説明を拝借しましょう。
下の画像の真ん中にあるカゴのようなベビーシートがその正体です。
このベビーシートが取り外し可能なことで、車と家を自由に持ち運びできる、いわばトラベル出来るという意味でトラベルシステムという名前が付いています(多分)。
取り外したベビーシートはベビーカーに付け替えすることが可能なので、ベビーシート兼ベビーカーの一台二役となることがトラベルシステムの特徴と言えます。
説明すれば簡単なのですが、おそらく今まであまり耳にしたこともないし、目にしたこともないと思います。私も自分で見つけるまではその存在を知りませんでした。
というのもこのトラベルシステム、海外では比較的メジャーな機能のようですが国内ではまだまだ普及していないようです。
その証拠と言っていいのかわかりませんが、日本のメーカーではアップリカしかトラベルシステム対応のものがありませんでした。
ベビーカー自体が海外ブランド隆盛の昨今ですのでいずれメジャーになっていくことで日本メーカーのトラベルシステム対応製品が増えそうな気配もあるものの、少なくとも現時点ではトラベルシステム=海外メーカーという認識で問題ないと思います。
メリット
トラベルシステムのメリットは一言でいえば「取り外して持ち運びできる」ということに集約されてしまいますが、ここではもう少し掘り下げて、持ち運びできることでどんなメリットがあるの?ということをご説明したいと思います。
寝ている赤ちゃんを起こさず移動できる
真っ先に思いつくシチュエーションはこれです。通常のチャイルドシートだと目的地に到着する場合、ベビーカーに乗せるのであれ、抱っこするのであれ赤ちゃんを一度抱きかかえて車から降ろすという作業が必要になります。
でも赤ちゃんが寝ている・・・せっかく気持ちよさそうなのに起こしたらかわいそう・・・
恐らくこんなシチュエーションが少なからず発生するんだと思います。
そんな時にこのトラベルシステムなら、チャイルドシートごと外してしまうことで赤ちゃんを起こさずに移動することが可能です。
私もまだ下調べの段階なので、実際に赤ちゃんが寝たままのケースがどれだけあって、普通のチャイルドシートから降ろすときに起こしてしまうものなのかどうかは正直分かりません。
ただ、赤ちゃんは親が思っているように起きたり寝たりしてくれないということは容易に想像がつくので、このメリットはかなり便利なのではないかなと思います。
色んな場所に持っていける
そして移動できるということは何も車→家に限った話ではありません。このトラベルシステムを使えば、ベビーカーに乗せて出かけることはもちろん、お買い物バッグ気分で赤ちゃんを連れ歩くことも可能です。
要はどんな場面かというと、移動中にランチを食べたくてサービスエリアに到着したは良いけれど、赤ちゃんが寝ている・・・でもお昼は海老名SAで食べたい・・・みたいなときに、赤ちゃんをトラベルシステムごと運んだままフードコートに連れて行ってもいいのです。
海老名SAでお昼を食べる機会が年に何度あるかわかりませんが、この機能はないよりはあった方がいい気はします。
デメリット
メリットが持ち運びが可能ということでいいことずくめに思えるトラベルシステムですが、当然使い勝手が良くなさそうな点もいくつか見えてきました(というか数的にはデメリットの方が多くなってしまいました)。
やはり購入する際にはメリット・デメリットをきっちり比較することが大切ですので、私の感じたデメリットもご紹介します。
1年程度しか使えない
トラベルシステムに対応しているのはベビーシートなので、当たり前ですが1歳~1歳半くらいまでしか使えません(ベビーシートだとかチャイルドシートの名称については↓を参照ください)。
なので、1歳を過ぎたころにはトラベルシステムとおさらばするだけではなく、結局チャイルドシートを買い直す必要があります。
とはいっても新生児~6歳(義務化の範囲)をすべてカバーしているチャイルドシート・ベビーシートは無く、新生児兼用のチャイルドシートにしても4歳ころに買い替えが必要なので、これはあくまでタイミングの問題ということになるでしょうか。
思ったより重い
もちろん製品によりますが、元がベビーシートなのでそれなりに重さがあります。ざっと調べた限りでは本体だけで3.5~5kgくらいです。これに赤ちゃんが乗ると、仮に新生児であっても+3.5kgほど増えるので7~10kg弱くらいの重さになるでしょうか。
トラベルという割には手軽に持ち運べる重さではない気がします。私もサイベックスのベビーシート(約4kg強)をお店で試してみましたが、男の自分でも片手で持ち運ぶのはなかなか大変なように感じました。軽い筋トレです。
なので、車→ベビーカーに乗せ換えるくらいであれば大丈夫ですが、メリットに書いたようにこれをフードコートに持っていくというのはなかなか億劫になりそうな気もします。
メーカーを揃える必要がある(一部例外もあり)
意外に面倒なデメリットがこれ。考えれば当たり前ではあるものの、ベビーカーとチャイルドシートを基本的には同じメーカーのものを買う必要があります。
ベビーカーとチャイルドシートを結び付けてトラベルシステムがある!なんて、育児一年生が気付くすべもありません。
私の場合ベビーカーはサイベックスを先に買っており、幸いにもサイベックスはトラベルシステム付のベビーシートを発売していたので良かったですが、一方でサイベックスのベビーシート以外の選択肢がほぼ消えたので、幸いにもこの時期をベビーカー購入前に見た方は私と同じ失敗を犯さないように気を付けてください。
なお、一部の例外としてマキシコシというブランドのベビーシートは複数メーカーに取り付け可能です。これはマキシコシがチャイルドシート専門ブランドでありベビーカーを持っていないため、他社のベビーカーとの互換性を持たせることになったのだと思います。
マキシコシの対応ベビーカーについては外部サイトになりますが下記が詳しいのでよろしければご参照ください。
まとめ
以上がトラベルシステムについての説明になります。
欧米でこのシステムが広く普及しているのは車社会だからという理由が多分にあると思い、日本で今後流行るかどうかはまだまだ不透明かもしれません。
ただ、ベビーシートの購入を検討しているのであればトラベルシステムがついていて損することは無いはずなので、ぜひ選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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