【チャイルドシート比較】新生児から使える各社トップモデル4つ調べてみた

【チャイルドシート比較】新生児から使える各社トップモデル4つ調べてみた

チャイルドシートって、たくさんありますよね。現在は6歳までは義務化になったこともあり、ベビー用品店にも数多くのチャイルドシートがずらりと並んでいます。

でも、現在親世代にあたる人の多くは、自分がチャイルドシートを付けていた記憶が薄い人が多いのではないでしょうか?というのも、チャイルドシートが義務化されたのって2000年からなんです。2022年時点で22歳以上の人にとってはチャイルドシートは必須では無かったわけです。

そこで問題なのは、自分が使ったことが無いのでチャイルドシートは何を選べばいいか分からないことです。というか、使ったことがあっても幼少期の記憶は曖昧なもので、特に覚えていない人も多いと思います。私も例に漏れず、チャイルドシートの選び方が全く分かりません。

なので、今回はゼロからでもわかるチャイルドシートの選び方を書いてみたいと思います。

今回比較するチャイルドシートの条件

声高らかに比較するといっても、0歳と6歳では機能ももちろん違いますし冒頭にも書いたように山のような種類があるチャイルドシート。そこで今回は私自身が探している条件に倣って以下に当てはまるものを比較していきたいと思います。

新生児から使えるチャイルドシート


 ⇒我が家は里帰り出産予定のため、生後1か月程度で長距離移動をします。そのため新生児から使えることは必須です。ちなみに新生児用は↓みたいな見た目が多いです。台座があって上に丸っこいシートが乗っかっているようなやつです。

出典:コンビ公式HPより

予算5万円~


世の中お金がすべてではないですが、とはいえこういった商品はある程度お金と品質は比例することも事実です。今回は安全を金で買える!という想いも込めて、あくまで5万円以上の高価格帯なものに絞って比較します。ちなみにざっと調べた限り、新生児用のチャイルドシートも1万円~8万円をボリュームゾーンに価格帯も様々で、5万円以上になってくると各社とも最高級ラインとなりますので、必然的に今回は各社の主力製品同士の比較という形になりますね。

ISOFIXタイプ


いきなりよくわからない用語が飛び出しましたが、これは要はチャイルドシートを固定する方法です。このISOFIXとシートベルト固定式の2つがあります。ISOFIXは2012年以降に生産された車には必ず付いているはずです。

ISOFIX式の方が
・取り付けが簡単
・取り付けミスも少ない
というメリットがあるようなので、今回はこのISOFIX式のチャイルドシートを比較します。

ちなみに、ISOFIXをビジュアルでご説明すると、下の写真に見える四角の穴がISOFIXです。そこにコネクターを刺すだけ(厳密にはもう少し手順がありますが)で設置できるという優れものです。

出典:コンビ公式HP

安全基準がR129準拠


これまたよく分からないワードですがR129=最新の安全基準!と思っておいていいでしょう。それ以前のR44という安全基準が前後からの衝突に対する安全性を基準にしていたのに加え、R129では横方向の安全性が基準に加えられています。
今回比較するモデルはいずれもR129に適合していますが、それ以外のものを探す際も安全性を重視する場合はR129準拠であることが一つの安全性の目安になると考えていいのかなと思います。

比較まとめ表

早速ですが個別のチャイルドシートを個別に見ていく前に、今回比較対象のチャイルドシートの基本情報をまとめた画像を載せておきます。それぞれの情報は公式HPもしくは公式オンラインストアより抜粋しています。

※2022/4時点です。最新の価格、情報は公式HPなどをご参照ください。

次章以降の個別の見解と併せてこの一覧表が参考になれば幸いです。

アップリカ / フラディア グロウ ISOFIX セーフティープラス プレミアム

カスケイドネイビー NV
出典:アップリカ公式HP

概要


ベビー用品業界の2大日系ブランド(多分)に一つであろうアップリカ(もう1個はコンビ)。コンビニでいうセブンイレブン、自動車でいうトヨタのように、ぶっちゃけコンビかアップリカを買っておけば間違いないような雰囲気はあり、チャイルドシートについても当てはまりそうな感じです。

特徴


1番の特徴は横向きでほぼフルフラットになるという点です。新生児はまだ自力で体制を整えられないので、なるべく平らな方が呼吸がしやすいということのようです。このフルフラット機能は今回比較した5製品だけでなく、チャイルドシート全体で見ても、私が調べた限りこのフラディアグロウのみが持っている機能でした。

ちなみにこの商品、プレミアムとそうでないのと色々と種類がありますが、違いはこの比較表から確認可能です。

デメリット

デカい

横向きになることが唯一無二のメリットである一方、横向きって車幅によっては後席を半分以上占領することになるので、車種を選ぶのではないかと思います。公式HPには日産・ノートに乗せた写真が以下のように載っていますが、お世辞にも広々とは言えない感じです。仮に第2子誕生でチャイルドシートを後席に2台設置する必要がある場合は、横向きで使うのは結構厳しいんじゃないかと思いました。

とはいえ、前向き、後ろ向きで固定することはもちろん可能で、その場合は必ずしも他製品と比べて大きいわけではないので、あくまで横向きはスペースを取る、という認識で問題ないです。

出典:アップリカ公式HP

横向きは安全性に不安あり?

これはアカチャンホンポの店員さんに言われたのですが、横向きって万が一の事故の際、前方からの衝撃を受けやすいようです。R129基準には準拠しているので安全性が低い、ということは無いとは思うのですが、実際にフラディアグロウのようなベッド型のチャイルドシートの安全性を疑問視するような記事も検索すると出てくるので、安全性を第一に考えるのであれば後ろ向きの方がいいと思います。

とはいえフラディアグロウは当然ですが後ろ向きにも出来るので、むしろ横向きに出来る分だけ付加価値があると考えることもできます。必要に応じて産後直後だけ横向きにして、首がすわり始めたら後ろ向きにすれば解決するのではと個人的には思います。


コンビ / THE S ISOFIX エッグショック ZD

出典:コンビ公式HP

概要

前述の2大日系ブランド(多分)の一つ、コンビ。業界最大手だけあり、トータルバランスが高そうなチャイルドシートという印象を受けました。これは私の母親から聞いた意見ですが、母の子育て当時はコンビの方がスタイリッシュな印象があったようで、チャイルドシートも見る限りすっきりかっこいいデザインに感じます。

特徴


エッグショックで赤ちゃんを衝撃から守る、というのがウリです。文字通り割れやすい卵を守るクッションのように衝撃を吸収するということで、すなわち安全性が特徴と言えます。

出典:コンビ公式HP

また、台座とシート部分を取り外し可能なので、持ち運びが簡単という特徴もあります。そもそも台座とシートが別になっている商品はありますが、このTHE Sのように一体型が前提で分離できるチャイルドシートは珍しいです。用途に応じて自身の車、親の車と使い分けする場合は便利なのではないでしょうか?

デメリット

高い

これといったデメリットは特に見当たらなかったのですが、しいて言えば79,200円(税込)と高いことでしょうか?最初に比較したアップリカが75,900円(税込)ですので、約4,000円高いです。元の値段が割と高いので誤差のようにも思えますがちょっと良いランチ1回分と思うと思ったより価格差がある印象です。


サイベックス / シローナSX2 i-Size

出典:サイベックス公式HP

概要


ベビーカーはオシャレママが好みそうなブランドを確立しているサイベックス。そんなサイベックスもベビーカーほどの知名度ではないもののチャイルドシートを出していました。正直私もアカチャンホンポで発見するまで知りませんでした。

特徴


正直、ホームページがあっさりしすぎていて、コンビやアップリカと比べこれといった違いは見つかりませんでした(笑)
機能面ではないですが、55,000円(税込)は今回の比較対象の中ではリーズナブルといえるのではないでしょうか。あとは見た目がスタイリッシュです。

デメリット

夏場は蒸れる?

唯一気になったのは、かなりしっかりしたファブリックっぽかったので高級感はある一方で、メッシュ加工などもほぼないので夏場はかなり蒸れるんじゃないかということ。丸洗いは可能なようですが特に自分で身動きの取れない新生児を夏場に乗せる場合は少々気を遣いそうなのが気になります。

若干サイズが大きい

公式HPに記載の情報の中でサイベックスだけ、どの状態でのサイズか不明だったため推測になってしまうのですが、寸法を見る限り縦横高さいずれを取ってみても他製品より大きい数字となっていました。実物を見た際にはそれほど大きいとも思わなかったためそこまで影響のあるサイズ感かどうか分からないものの、検討する場合は念のため頭の隅に入れておいてもいいかもしれません。


エールベベ / クルットR ザ・ファースト

出典:エールベベ公式HP

概要

エールベベはあまり赤ちゃん用品で聞き馴染みのないブランドですが、それもそのはず、カー用品専門ブランドです。なので、赤ちゃん用品というよりはカー用品という位置付けてチャイルドシートを販売しています。

特徴

国産による信頼度の高さがエールベベの一番の特徴のようです。今はどこで製造していても良いものは良いという時代でもありますが、やっぱり国産にこだわりたい!という場合はエールベベ一択になるのではないでしょうか?

また、カー用品専門ということもあり、安全性へのこだわりが強いということも商品紹介ページを見る限り強く感じられました。

デメリット

リクライニングが3段階

リクライニングが今回比較した4製品の中では最も少ない3段階でした。リクライニングをどの程度使うのかは正直私もまだ使用していないので分からないのですが、細かな調節が出来た方がいいに越したことは無いとは思うので、あくまで今回の比較の中ではありますがデメリットという形で記載してみました。


最後に

これだけ比較してみたのですが、私はまだどれを買うか決められていません(笑)
しいて言うならば横向きフルフラットという唯一の特徴を持つアップリカのフラディアグロウか、安全性にこだわりを持つエールベベに若干惹かれている状態です。
ただ正直いってこのレベルになるとどれを選んでも安全性は優れているように見えますし、あとは実物を見た際のデザイン、カラーバリエーションを含め好みの問題なのかなという感じがします。

※23/4追記
結果的に私はアップリカ・フラディアグロウを購入しました!使用感については別途記事にしたいと考えています。

この比較が同じようにチャイルドシートを検討する際の参考になれば幸いです。