都内で車を所有するのにかかる維持費
- 2022.04.22
- クルマ
都内であっても車を持つと生活が良い方向に激変します。という記事を先日投稿しました。
都内でも車が必要!というのは私自身の率直な感想ですが、とはいえデメリットにも書いたように費用面の負担が大きいことも事実。特にどれくらいの費用が維持費としてかかるのか?ということは購入前にある程度イメージすることが大切です。
しかし様々なサイトを検索すると、車を購入するのに必要な年収は?という記事が多いです。そんなサイトでは概ね年収の半分と言った括りで説明されていますが、これって購入後の諸々の出費を考えるにはあまりにざっくりしすぎています。
というのも、いくらの車を買えるかは年収よりも貯金や金融資産によって変わりますし、そもそも車にかかる費用は車本体のお金だけではありません。
駐車場代やガソリン代、保険代等々が月々の費用として必要で、それらは毎月出費があるものなので年収ではなく月々のキャッシュフローで見るべきですよね。
ということで今回は私のケースを基に都内で車を持つと月々これくらい出費がありますというモデルケースをご紹介します。具体的なイメージを持たせる参考になれば幸いです。
【実体験】車関連の月々の出費まとめ
結論からお話ししますが、月々で私が実際に支払っている費用をまとめたものが以下です。
1か月で44,000円、年間528,000円という計算ですね。
数字の内訳は後ほど別途ご説明しますが、パッと見たイメージはいかがでしょうか?
毎月の生活から44,000円出費が増えても大丈夫かどうかという視点であれば、直感的にイメージしやすいと思います。
なお、私の場合実際には自動車保険は年払いをしていますが(その方が多少お得になるケースが多いです)、月々で払う方も多いと思いますので月割りにしました。
注意点:車本体の購入金額の考え方
1点注意点としては、私は車の本体価格は一括支払いをしましたのでこの中に含まれていません。
車自体の購入方法は一括派orローン派色々ありますが、私の個人の意見としては一括で払うかどうかは別にして、自身の手持ち資金とイコールを購入予算の上限収めることをオススメします。
ここは個人のスタンスになると思いますが、少なくとも私とっては車は生活を豊かにしてくれる相棒ではあるものの生活のすべてではないので、金銭的余裕をひっ迫するくらいなら電車などを使っていた方が精神安定上も良いからです。
というのは、私も社会人になりたての時にほぼ無貯金でローンを組んで車を買ったことがあったのですが、新卒で収入も高くなかったので月々の車のローン返済で精一杯でお金が貯まらず、出費が多い月はドキドキしながら暮らしてた経験があるからです。
今となっては思い出話ですが、この経験から、少なくとも何かあった時に一括返済出来るくらいの資金を用意しておくか、ローンで購入する場合は当たり前ですが毎月のローンを足した金額でキャッシュフローを試算して、生活に支障がないかどうかを判断することは強くオススメします。
試算上注意すべき点
さて、先ほどの計算結果に戻りましょう。ここに再掲しておきます。
駐車場
この中で、都内でマイカーを持つことを難しくしている要因は間違いなく駐車場です。
私が借りている25,000円相当の駐車場は、23区であればかなり安い方です。下記サイトに23区の駐車場相場がまとまっています。個人的にいくつかの区の駐車場事情を調べたときの相場とかなり近いので、概ねこの金額をイメージしておけば問題ないと思います。
【2022年度版】東京23区月極駐車場の相場決定版!!|駐車場コンシェルジュ
まとめると金額感としては以下の通りです。
- 50,000円 都心(中央区、港区、千代田区)
- 30,000円~40,000円 都心隣接区(台東区、新宿区、渋谷区など)
- 20,000円~30,000円 その他
地方であればアパートの賃料は駐車場込みor月数千円、愛知や大阪などの三大都市圏ですら10,000円~20,000円で借りられるケースが多いので、如何に東京の駐車場代が高いかという話です。
恐ろしいのはこれだけ高いにもかかわらずエリアによっては駐車場の確保が激戦だということです。
私も購入を決意してから3カ月ほど毎日ネットや電話で問い合わせをし続け、ようやく運よく1台分の空きを見つけたくらいです。
ですので、購入前に駐車場の相場感を把握すること、および空き状況を確認し借りる駐車場の目星をつけておくことが重要です(そもそも駐車場が無ければ車庫証明が取得できないので買えないのですが)。
駐車場の見つけ方については興味があれば下記の記事をご覧ください。
自動車税、車検代、タイヤ代
駐車場料金以外については正直東京だからと言って地方と変わりませんが、計算時に忘れやすい&車によって維持費が変わってくるのが自動車税、車検代、タイヤ代です。
これらは支払い自体は年に1回、2年に1回なので忘れやすいものの、数万円単位でかかってくるので月額に直すと数千円の出費になります。
月々のキャッシュフローに月割りで組み込む必要はないですが、私の試算表の右側にあるように1年あたり、2年あたりの計算には加えておいて、この金額が充分に捻出可能か目安として把握しておくことをおススメします。
自動車税
自動車税は車の排気量により金額が変わります。一覧は下記のリンクを参照ください。
車検代
車検代は車・メーカー・年式、さらにはディーラーか町の整備工場かによっても違うので一概に言いづらいですが、今回は100,000円で見積もっています。
私の経験では輸入車or特殊な車でもない限りは100,000円ほど見ておけば、1回目(3年目)&ディーラーの車検(割高と言われている)でも問題なく払える金額です。
ただし、15年落ちの国産SUVに乗っていた時はいたるところがボロボロでトータル200,000円弱かかったので、中古車や輸入車を買う場合は多めに見えておくと後々のダメージが少なくなると思います(笑)
タイヤ代
タイヤ代もタイヤのサイズやメーカー(ブリヂストン、ダンロップ等)によって異なるので一概には言いづらいです。タイヤは太さや厚さ(扁平率)によって同じ大きさのタイヤでもまた値段が変わってきますが、当然ですが大きくなるほど高いです。
おすすめは検討している車のタイヤサイズを調べてみて、ネットでいいので楽天とかで相場感を把握しておくことです。
また、タイヤの交換頻度は32,000kmごとというのが良く言われる目安です。
32,000kmというと、1年に5,000km(416km/月)乗っても6年強です。
週末に買い物に行く程度であれば、仮に帰省や旅行で年に数回長期移動することがあっても1か月平均で400kmは乗らないと思うので、あまり心配する距離ではありません。
ただ、距離に関わらず4~5年での交換を推奨しているメーカーもあるので、今回は4年に1回交換するというイメージで試算しました。
まとめ
いかがだったでしょうか?
どんな車をどのくらい乗るかによって維持費は当然変わってきますので今回はあくまでイメージとなりますが、いきなり年収の半分の車を買える!と数百万単位の話をされるよりも、月々の維持費を試算した方が日々の家計の中に落とし込みやすいのではないでしょうか。
もちろん、この金額が高いとみるか、安いとみるかは人それぞれです。
ただ、残念ながら電車代やカーシェアに比べて高いということは間違いないです。
単純なコスパではなく、その高い分の差額に車を持つことによるメリットを体感できるのであれば是非検討してみてはいかがでしょうか。
車を持つことによるメリットは↓もご参照ください。
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